023 Design Consulting
都心に建つ住まいはプライバシーを守り、光や緑、水のせせらぎを感じる、環境に左右されない堅牢な住まい。土地柄に馴染むよう、外観は重厚感のある天然石を用いて街並みに合わせたデザイン。一部を割肌で仕上げ、アッパーライトでライトアップすることで、重厚感のある陰影を際立たせました。地下は2階から落ちる壁面を伝う水が滝壺に水がたまり、小川になってせせらぐ水の演出を施した和の空間。最上階は露天風呂のある都市型住宅です。
- Type
- Residence
- Style
- Modern
- Coordinator
- Takeuchi Kanako
エントランスホールに伝う滝がゲストを出迎えます。石の流れや断層を自然石そのままに再現した優しい風合いのタイルでまとめ、水が伝う壁面は黒御影石を用いて視線が自然と向くようにコーディネートしています。
2層吹き抜けのエントランスホールと隣接したダイニングキッチンは、開口部に伝う水が背面に流れ、開口部はフルオープンにでき、中庭とひと続きに。キッチンのバックセットは深みのある木材を使用することで、中庭の壁面緑化と美しいコントラストを生み出しました。
壁面緑化が施されたパティオに合わせたのは、洗練されたDEDONの家具です。そこに、ボウル型のエタノール暖炉をレイアウト。グリーンに囲まれた空間にオレンジ色の炎が映える、都会のオアシス。
中庭とハイサイドライト（高窓）を介して光を取り入れる、二層吹き抜けのダイナミックなリビングに合わせたのは、ユニットの組み合わせによって空間に最適なレイアウトを可能にするミノッティ社のソファ。高い縫製技術によるステッチがシートに光と影を描きます。
地階は2階から流れ落ちる水を受け止める滝壺を設けた和の空間。御影石の飛び石を渡ると竹を描くファブリックガラスの光壁が出迎えます。ライトアップされたガラスが、若い葉があふれる頃のやわらかい黄緑色に輝き、若竹を連想させるコーディネート。
最上階には週末に楽しむスパがある贅沢な間取り。室内風呂から露天風呂に向かうアプローチはシャワールームを兼ねたつくりで、天井の羽目板のカラーを合わせて内外を繋げています。
露天岩風呂は天然石を用いた、個人宅とは思えない温泉旅館さながらの贅沢さ。
