白色のコーディネートは空間が間延びしてしまうため、ソファの形状やボリュームのバランスに配慮しました。白と相性の良いガラス製のサイドテーブルを合わせて、清潔感のある空間に仕上げています。

2層吹き抜けのダイニングは隣接するバスルームとの仕切りの一部をガラスで仕上げ、広がりのある空間に。白色とガラスのコーディネートによる透明感が瑞々しくフレッシュな印象です。アクセントとしたテクスチャーのあるタイルは、トップライト（天窓）から光が落ちることによって陰影が与えられ、豊かな表情を宿します。

オリジナルデザインの洗面台は、楕円形の均整の取れた曲線が、どの角度から見ても美しいミニマルデザイン。オブジェのような佇まいで、生活感を払拭しました。

バスコートを兼ねたテラスはアールの壁に包まれ、開口部はテラスに開かれているため室内はプライバシーが保たれます。曲線を描く壁面が奥行きを与え、青空と赤いパントンチェアが白い空間に映える、アートのような空間に仕上がりました。

3方向すべてに開口を設けたバスルーム。通常、隠す空間を“魅せる”空間とすることで開放感を得ました。バスタブや壁面の一部に使用したモザイクタイルは、マット仕上げのタイルの中に、ガラス内部にあしらった不規則なヒビ割れが乱反射するタイルを散りばめ、清楚な光とまばゆい光が共演します。きらきらと輝くタイルが、清潔感のあるバスルームにマッチします。

地下にある最新鋭の110インチ4Kプロジェクターを搭載したシアタールーム。コーディネートはテラスとリンクさせ、ゆったり寛げる赤いシェーズロングで趣味の映画鑑賞を満喫できます。

階段から見下ろしたLDK。ファッションに精通されているオーナーのドレスやスーツのコレクションが並ぶ、2階の衣裳部屋が白色の空間に鮮やかな色彩を与えました。

奥の壁面は全面を鏡張りにすることで、広がりのある空間と共に、コーディネートの確認がどこでも行える、デザイン性と機能性を併せ持った衣裳部屋。コレクションの衣裳を主役に空間はシンプルに仕上げ、シャンデリアとスツールガ輝きをプラスしています。

「シンデレラルーム」の愛称を持つ、こだわりのパウダールーム。蝶が舞うピンクのアクセントウォールに、小さな粒に多彩な表情が入る魅力的なモザイクタイル、一粒一粒を手作業でブリリアントカットし、磨きあげた鏡を縁取る宝石のようなタイルなど、個性的な素材を用いて、女性らしい可憐なコーディネートに仕上げています。