
072 Design Consulting
都心の住宅地におけるプライバシーの確保を叶えた住まい。外観は金属パネルとフロストガラスを採用し、周囲の視線を遮りながら採光を確保。室内はモノトーンをベースに、表情豊かなフローリングや天然石をモチーフとしたタイルを効かせ、明るく開放的な空間に仕上げています。
- Type
- Residence
- Style
- Modern
- Coordinator
- Tahara Mari

セメントのテクスチュアが織りなす独特の表情、天然石ならではの重厚な質感、そして気品ある大理石。壁面のヴィンテージ加工を施したレンガ調タイルが加わり、多彩な素材がひとつの空間に調和。色調を揃えることで豊かな素材感を持ちながらも、落ち着きのあるエントランスに。

複数の仕上げをミックスしたダイナミックな柄のタイルをポイントに、照明BOXが奥行きを与えた書斎。表面にブラシをあて、木目や筋の凹凸を強調した荒々しい表情がこなれた雰囲気を醸し出すオーク材のフローリングは、見た目とは異なり足触りはやさしくなめらか。

陶器質のマットタイルに刻まれた波模様が、穏やかな水面の揺らぎを思わせる主寝室。トップライトから降り注ぐ清らかな陽光と、間接照明が紡ぐ柔らかな光が重なり合う、静謐な時間を演出しました。


奥行きのある敷地を余すことなく活かしたLDK。モノトーンを基調に、深みのあるダークグレーのキッチンが空間をスマートに引き締めます。クリスタルガラスの螺旋模様を艶やかに照らし、幻想的な輝きで華やかさを添えたペンダントライト。ワイドフローリングの豊かな木目と伸びやかなラインで、空間をダイナミックに引き立てます。

グレーで統一したトレーニングルーム。舟底天井の形状を活かし、一部を白で仕上げることで抜け感を与えました。同色のコーディネートと鏡張りの壁面により、広がりのある空間に仕上げています。


洗面室から脱衣室、バスルームへと続く水回りは、床材と壁材を揃えることで一体感と流れるような連続性を実現。古建築の趣を思わせる天然石をモチーフに、水磨き・こたたき・スクラッチの三種のテクスチャーを融合させた迫力ある長尺タイルが、空間に重厚な存在感を与えました。

優美な曲線を描く壁面にガラスモザイクとマット塗装を交互にレイアウト。深みのあるブラウンのガラスに潜む奥行きと、きらめくラメ、表裏に施されたレリーフが複雑な光の反射を生み出します。その豊かな表情をマットブラックの壁面で引き立てた、印象的なレストルームです。