009 Design Consulting
近接する周辺住戸に対する住環境の確保と、閉塞感を払拭する開放感の両立が求められる住まいでした。そのため、プライバシーを守りながらも、快適な居住空間を叶える工夫を各所に凝らしています。また、地下の一部を住居とは切り離した別空間にしたいとの希望に応えています。素材の個性を活かしながらも住まい全体は落ち着いた雰囲気が漂い、モダンが持つスタイリッシュの中に華やかさを感じる絶妙なバランスを図っています。
- Type
- Residence
- Style
- Modern
- Coordinator
- Tahara Mari
熱で溶けたガラス、無数の光が屈折する氷河の内部や、どこまでも果てしなく続く宇宙のイメージからインスピレーションを受けたペンダントライトを主役に、コーディネートを行った吹き抜けのエントランスホール。
リビングダイニングはダイニング部分の天井高を上げ、そこにハイサイドライトをレイアウト。周囲の視線をカットしつつ、自然光がたっぷりと注ぐ明るい空間を叶えました。モダンが持つスタイリッシュの中に華やかさを感じるインテリアを希望されていたため、ダイニング部分に間接照明を施したアクセントを設置。光や空気感をとらえた印象派の絵画のような仕上がりで、空間を華やかに演出します。
バスルームに強いこだわりがあり、複数のデザイン案をご提案致しました。その中で、こちらの六角形のアクセントタイルを気に入られ、このタイルからデザインを展開。セラミックの結晶がフラットな壁面を立体的に表現し、ポイントで入るデイジーの花のようなモチーフタイルがモノトーンのシックなバスルームに咲き誇ります。
モノトーンのコーディネートですが、光沢感のある華やかな大理石柄のタイルとカッティングされたクリスタルの洗面ボウルのコーディネートで、オーナーが求める「モダンで華のある空間」を具現化しました。
住居とは切り離した別空間が欲しいとの希望に応え、地下の一部をバーを備えたラウンジに。ラウンジに通じるサブエントランスは、床にガラスを採用。抜け感のあるガラスが閉塞感を払拭。地下にあるバーの照明がガラスを透過し、発光します。
和紙のような風合いのアクセントウォールとリンクするマーブル調タイルをコーディネート。ラウンジは住居とは異なる、重厚感のあるインテリアに仕上げています。
ダークカラーのシックなシャワールームとレストルーム。壁面に使用したタイルは複数の仕上げをミックスさせることで、多彩な表情を見せます。トイレもダークカラーとすることで、存在感を抑えました。