003 Design Consulting
商業目的で建てられた建物を居住空間に変更したリノベーションプロジェクト。マンションやオフィスビルに囲まれた条件下で、内部に解放された都市型の2世帯住宅を目指しました。親世帯のインテリアはダークカラーを基調にスタイリッシュなモダンスタイル。広々とした空間を活かすため、キッチンはオリジナルデザインで制作しました。子世帯は白やベージュを基調とした、明るく柔らかい印象に。同じモダンなインテリアですが、それぞれの希望を叶えた仕様です。
- Type
- Residence
- Style
- Modern
- Coordinator
- Tahara Mari
左側が親世帯、右側が子世帯のエントランス。親世帯はダークカラーのボーダータイルを使用して重厚感を演出。エントランスからそれぞれの好みに合わせたインテリアに仕上げていますが、不揃いな印象を与えないように考慮しています。
親世帯の階段室はエントランスに使用したボーダータイルをポイントにすることで、空間に連続性を持たせました。仕切り壁にガラスを使用し、間接照明を施すことで、商業施設たった面影を払拭する、広がりのある空間を演出しました。
親世帯のLDKはグレーを基調に、高貴で落ち着いたイメージのあるヴァイオレットカラーを合わせたコーディネート。都会的なクールさの中に華やかさがプラスされます。センターテーブルはマットに、サイドデーブルは鏡面のステンレスを用いて素材でも、バランスを図りました。リビングもエントランスや階段室に使用したボーダータイルを使用して、空間を繋げています。
広い空間を活かすために既存のキッチンではなく、オリジナルのキッチンを設計。カウンターからダイニングスペースまで一枚で仕上げた、すっきりとしたキッチンです。足元には間接照明を入れて、既存のキッチンにはない演出を取り入れました。
バスルームもLDK同様にグレーを基調としたダークカラーのコーディネートです。シックなダークブラウンのモザイクタイルが、ブラケットライトの光を受けて美しく輝きます。
子世帯のLDKはベージュや白を使用した明るいモダンスタイル。親世帯と同じモダンなインテリアでも、そのイメージは大きく異なります。テレビ上部の天井にはスクリーンが内蔵され、シアタールームとしても使用可能です。
子世帯の和室は、隣接したLDKのモダンなインテリアに合うように、潔いシンプルな設えとしました。色調もリビングと同様のカラーを用いているため、和風とモダンとスタイルの異なるインテリアでも、統一感のある仕上がりを叶えています。